インドネシア人との結婚は夫婦間での宗教問題がついてくる

ミスター・フー

2019年10月22日 15:41




今日は国際結婚と配偶者ビザに関する記事を書きます。
今日はインドネシア人×日本人が結婚する場合です。
配偶者ビザを取得するためには、インドネシアと日本の両方で法律婚が必要ですね。

国際結婚手続きは、相手の母国によって千差万別です。
日本や韓国のように婚姻届を出すだけの国もあれば、役所の掲示板に2週間程度の公示期間が必要な国もあります。

またはフィリピンのように、婚前セミナーの受講が義務のところもあります。

婚姻要件具備証明書の発行に、3か月分の通帳の写しを求められる国もあります。
ほかにはHIVや精神疾患がある人は結婚できない場所もあったりします。

婚姻手続きは、お国柄が出てきて面白いですね。
もともと学生時代の副専攻が文化人類学だったので、個人的には興味深いジャンルです。


しかしながら実務的には大変な部分があります。
(大半は国際結婚はカップルが自力で行うことが多いですが、アドバイスを求められることも良くあります。)

入管業務でも配偶者ビザは大丈夫でも、国際結婚の手続きは苦手という人は少なくないです。

国際結婚は、言語の壁が如実に現れる分野です。
ちなみに国際業務を専門にしている先生の話ですが。

「業務で通用するレベルの語学力は上級のみ、中級や日常会話程度では意味がない。」
と断言しています。

しかも英語以外の言語が必要になるケースが非常に多いです。

どこかで割り切るしかないですね。
英語が業務で通用するくらいに操れると、筋の良い客を掴みやすいと聞きます。

または特定の言語が仕事で通用するレベルなら、中国語圏なりスペイン語圏などの地域特化できるメリットはあります。

中途半端な語学力しかない管理人からすると、羨ましい限りです。




話を戻します。
インドネシア人との国際結婚も日本人から見ると、かなり独特なものになります。
インドネシアは300を超える民族からなる多民族国家で、5つの宗教が国教として憲法で保障されています。
さらに人口も2億人を超える大変大きな国です。

そんなインドネシアの結婚では、夫婦が同一の宗教の教徒であることを求められます。
例えばムスリマの方と日本人が結婚する場合、大抵の場合で日本人はイスラム教に入信することになります。

日本人でムスリムは少数派だと思います。
結果的にインドネシア人の婚約者と結婚する場合には、モスクで信仰告白というものを行うことになります。

改宗自体は難しいものではないみたいですね。
モスクでイスラムの導師の前で宣誓するだけです。
そのあとに貰う入信証明書や信仰告白書なる書類が結婚手続きで必要になります。

この改宗が国際結婚のネックになる場合があります。
元々どこかの宗教に信仰している人等、改宗に抵抗がある場合も。
また子供には信教の自由を与えたいと、結婚に及び腰になる場合も。

このような場合は、日本で創設的届出(最初に婚姻手続きをする。)をすれば改宗は不要です。

条件があるとすれば、結婚後は日本で暮らすことが前提です。
インドネシアで生活する場合は、夫婦が揃って同じ宗教を信仰することになります。



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