代金の踏み倒されは金銭的な面もさることながら精神的にダメージが大きい

ミスター・フー

2022年11月12日 09:57




今日は行政書士業務の報酬について。
先日、Twitterにて社労士の方が報酬を踏み倒されたツイートしていました。

正確には申請書一式を作成して役所に提出後、依頼者が申請を取り下げ。

社労士との契約を強引に解約して、社労士が作成した書類を使って自己申請したと。

件の事務所は完全成功報酬を取っていた為、取り下げだから報酬は発生しない形。

モラルもへったくれも無い話ですね。

この手の代金後払いの踏み倒しは士業に限らず結構あります。
何だかんだ理由を付けて、お金を払わないや大幅な割引を迫る等。

内容証明郵便での催告、最悪は裁判や少額訴訟という手もありますが…
開き直られたら打つ手なしが現実ですね。

失う信用も金銭も無いから痛くも痒くもない。
いわばノーダメージってヤツです。

実質的に泣き寝入りすることになるケースも。
コストとリターンが釣り合わなさ過ぎて。

金銭的な負担や余計な手間もダメージがありますが…
それ以上に心へのダメージが大きいです。
依頼者の為に全力を尽くして、頑張った結果がこれですからね。

暫くは何もやる気が出ないです。
少なくとも私はそうなります。




私は全額後払いは採用していません。

建設業や宅建業などの許認可の場合は、最低でも役所の手数料は頂戴します。

建設業許可の新規だと9万円かかります。
立て替えでその後に連絡が取れなくなったら最悪です。

最低でも役所の手数料だけは貰う形にしています。

最低限の金銭を受領してから、業務スタートします。
(最低限の下調べとかはしておくけど)

残りは役所に受理された段階で回収です。
(受理されれば欠格要件に引っ掛からない限りは許可が出る)

入管業務の場合は着手金を半額もらう形です。
着手金が入金されてから、業務開始になります。

残りの半額は在留資格認定証明書や結果のハガキと交換ですね。

この点で入管業務は報酬の取りっぱぐれが無いのが良いですね。
言葉が悪いですけど、成果物を人質に取れるので。

建設業許可などの場合は、それが出来ないのが辛いです。
許可証や通知がお客様の事務所に郵送される形なので。

役所からの通知が来たことを教えてくれない方も少なくないです。
(初回の方はほぼ全員教えてくれない。)

行政書士側から連絡しないと放置される事が多いです。
建設業許可の検索サイトを叩いて、お客様の状況を把握します。

商売をしていると、性善説から性悪説になっていきます。
本当に痛い目に遭います。

大半のお客様は請求書を出したら直ぐにお支払い頂けます。
ほんの一部の人ですが、ダメージは大きいですね。

お客様を信用するけども、万が一のトラブルを避けるためにも…
完全成功報酬の全額後払い方式は、止めておきましょう。

特に一見さんは絶対にダメです。

今日はここまで