1人でやってる行政書士は、1日2件の面談が限界かなと思う

ミスター・フー

2022年08月20日 14:35




行政書士事務所の運営での素朴な疑問を書きます。
SNSで1日の面談が7件とか8件あると事務所があるとか。

本当ならば凄いなと思ってしまいます。
同時に一人事務所だったら破綻するなと。

6月まであった事業復活支援金ならあり得る数字です。
zoomや相談者に来所してもらい1件15分から20分くらいで捌くなら。

実際にそうやって捌いていた事務所がありました。

事業復活支援金は終わりました。
今は普通の許認可や入管、相続などの一般的な行政書士業務オンリー。

私の経験上、1件の面談にかかる時間は以下の通りです。
(ネットから来た一見のお客様を想定)

事務所に来所してもらう→90分から120分。
お客様のオフィスに訪問→ほぼ半日仕事。

相談者が行政書士事務所に来所する場合でも、2時間くらいは必要です。
予約を入れる場合、長引くことを考えると…
1時間程度の余裕が必要かなと思います。

行政書士は病院みたいに、待合室で待たせる事が出来ないです。
(受任を取りこぼす&クレームの嵐が待っている)

行政書士の体力やリソースを無視しても、午前1件、午後2件、夜間1件が限界かなと。




私には絶対無理と言い切れます。
1件の面談でヘトヘトです。

また建設業許可など訪問型の場合、1件の面談で半日が吹っ飛びます。
アポが被らないように余裕を持たせると、1日2件が限界ですね。

自分で言うもの何ですが…
こんなに千客万来する事はないです。
(スタッフが何人もいる大手なら話は別)

また仮に一日7件、8件も面談があれば、一人事務所だと業務が破綻します。

面談の受注率を50%と仮定すると…
毎日4件の業務が発生します。

1件の平均額が10万円だったら、一日40万円からの売上が立ちます。
(日販40万円は、コンビニの1日分の売上レベル)

月20日を稼働日とすると…
月に80件の業務。

1件の受注額を10万円なら月商800万円。
年商1億稼ぐ行政書士ってヤツです。

年商1億クラスの行政書士事務所は、スタッフが10人前後います。

行政書士業務は、お客様の目の前で書類を作って渡したら終わり。
そんな夢の様な仕事はありません。

事業復活支援金は、そんな仕事だったけど。

1件の受注が完了するまでに時間が取られます。

書類作成だけなら、6時間もあれば可能だけど…

行政書士業務で書類作成は、ほんの一部にすぎない。
書類作成は本当に最後の工程です。

こんな感じなので、SNSの忙しい自慢を真に受ける必要はありません。

もし本当ならば1年中デスマーチ…
やってもやっても片付かない仕事の山。
重圧と超過重労働で、数か月後には…

もし外注に回すなら、外注管理で胃に穴が開くでしょう。
想像以上に元請仕事もハード。

今日はここまで。